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練習中の野球部員、首付近に打球直撃し重体…香川・小豆島

 投稿者:YOMIURI ONLINE  投稿日:2009年 3月29日(日)00時33分33秒
  通報 返信・引用 編集済
  3月28日20時26分配信 読売新聞

 28日午後0時10分頃、香川県・小豆島の県立土庄高校(山本利文校長)のグラウンドで、野球部員がフリー打撃の練習中、ワンバウンドした打球が、内野の守備位置にいた1年部員の男子生徒(16)の首付近を直撃した。

 生徒はその場で気を失って転倒、県防災ヘリコプターで高松市内の病院に運ばれたが、意識不明の重体。

 同校などによると、野球部はこの日午前9時頃から、春季県大会の準々決勝(29日)に備え、約30人で練習。生徒は三塁手として出場予定で、普段から健康面に問題はなかった。

 近くで監督も練習を見守っていたが、生徒は別のボールの処理をしようとし、十分な構えができないまま打球の直撃を受けたという。

 同校は今年の選抜高校野球大会に出場はならなかったが、21世紀枠の補欠校に選ばれていた。

 山本校長は「部活動で事故がないよう心がけていたが、このようなことが起こり申し訳ない」と話している。

最終更新:3月28日20時26分





『 asahi.com:<5>一関修紅 故郷で再挑戦-マイタウン岩手 』(朝日新聞)

第90回全国高校野球選手権大会

【野球があるから】

<5>一関修紅 故郷で再挑戦
2008年07月06日

 「もう、だめかな」。一関修紅の佐々木康介(3年)は2年前、山形市にある別の高校の寮で、1人涙を流していた。
 目が見えない。甲子園めざして「留学」し、レギュラーも期待されていたはずの佐々木が、野球で初めて味わう挫折だった。

 出身は藤沢中学(藤沢町)。シニアでショートとして活躍し、将来を嘱望されていた。「特待生」として入学した山形市の高校は、全国から甲子園をめざす強者(つわもの)が集まる強豪校。「ナイスプレーと褒めたら伸びない」。選手らは、お互いに欠点を指摘し合った。練習は、常に張りつめた空気が漂っていた。
 佐々木は寮生活をしながら、厳しい練習に励んだ。午後9時に全体練習が終わった後も、午前1時ごろまで自主練習に取り組んだ。「全然苦ではなかった。好きなことをやっていたから」。野球留学は順風満帆に見えた。
 だが、6月中旬、急に目に異変を感じ始めた。ボールが見えづらい。平凡なフライをぽろりとこぼし、ゆるいボールも打てない。文字を書くと、友人から、「大きさがバラバラだぞ」と指摘された。
 周りに心配をかけたくない。レギュラーが遠ざかる――。そんな思いから、両親や監督には黙っていた。しかし次第に、目の前が白く濁り、歩行も困難になった。病院を訪ねた8月、両目ともに2・0だった視力が、0に近くなっていることが分かった。
 目の機能に異常はない。医者は、「ストレス」を原因にあげた。「思い当たる節はなかったが、気づかないうちに、ストレスが蓄積されていたのかもしれない」と、佐々木は振り返る。
 補助の仕事に回り、できるメニューを黙々とこなした。「家族や地元の期待を裏切りたくなかった。だから、簡単に辞めたいとは言えなかった」。
 しかしボールを使った実践的な練習にはいつまでたっても参加できない。もがき苦しんだ末、野球から離れることを決めた。

 07年5月、佐々木は一関修紅に転入した。野球は辞めるつもりだった。
 7月14日、夏の岩手大会2回戦。一関修紅は、水沢工と対戦し、1点を争っていた。佐々木は応援団の一員として、スタンドで試合を見守った。もどかしい。あれほど嫌で、離れたかった野球。だが、グラウンドに飛び出していきたいような、いまの気持ちは何だ?
 思いは消えていなかった。「もう一度、一関修紅で甲子園を目指してみよう」。佐々木は新たな挑戦を決意した。

 視力の回復を待って10月、野球部の門をたたいた。そこには、懐かしい、中学時代の仲間の顔もあった。
 目指す野球は、前の学校と正反対だ。ここでは、自主性が重んじられ、監督も「自分の形を大切にしろ」と選手を指導する。今は、仲間とのびのびやる野球を心から楽しんでいる。
 山形での出来事も、今は、「いい経験だった。挫折を経験して、気持ちが一回り大きくなった」と、言えるようになった。
 「おれたちは3年の夏が本番だから」。山形時代の友人の言葉が、佐々木の心の中でいまも輝き続けている。
 今夏、一関修紅の一員として、最初で最後の公式戦に挑む。家族、自分を快く迎え入れたくれたメンバー、みんなへの「ありがとう」をバットに込めて。=(敬称略)おわり
 
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