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◇部員9人、初心者4人
東京都内有数の進学校・帝京大高校(八王子市)野球部が、21年ぶりに夏の高校野球西東京大会に出場する。「硬式野球をやりたい」と有志の生徒が同好会を経て4月、廃部になっていた野球部を復活させた。部員はわずか9人。優等生たちの「ルーキーズ」は新チームでの初勝利を目指し、練習に汗を流す。
帝京大高は学校法人帝京大学が運営する中高一貫校で、グループ内には甲子園常連校の帝京高校(板橋区)もある。帝京大高もかつては強豪校として知られ、多くのプロ野球選手も輩出。「フォークボールの神様」と呼ばれた杉下茂氏(83)は前身の帝京商出身だ。だが学業優先で特待生制度を廃止後は部員が減少。88年の夏の大会を最後に廃部された。
昨年、1年生だったソフトボール部の石井大樹君(16)が顧問の石原修一教諭(34)に「硬式野球をやりたい」と相談したことがきっかけだった。野球好きの当時の校長の後押しもあり野球同好会が発足。20年ぶりに都高野連への加盟が実現し、秋の都大会に参加した。今夏は石井君を主将に、21年ぶりに野球部として出場する。
野球経験者は5人。難関国公立大を目指す東大コースに所属する部員も2人いる。練習時間は1日1〜2時間だけ。受験に影響しないようにと「部活動は2年まで」が学校の方針で、2年生は最初で最後の舞台となる。これまでの練習試合はすべてコールド負けだ。監督の石原教諭は「実力は参加校の中で一番下ですね」と笑う。
野球部復活にOBもエールを送る。88年に最後のエースだった守永幸夫さん(38)は「出場を報じた新聞を見て目頭が熱くなった」と感激もひとしおだ。
初戦は14日の都立町田戦。石井君は「九回まで試合をしたい」と意気込んでいる。【伊澤拓也】
毎日新聞 2009年7月2日 東京夕刊
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