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思い切り振る野球「中米流」 福知山成美田所監督

 投稿者:朝日新聞の記事から  投稿日:2009年10月 5日(月)05時13分45秒
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  2006年08月15日

 「野球を楽しめ!」。福知山成美(京都)の田所孝二監督(46)は、練習や試合の機会を均等に与え、全員が実戦の楽しさを味わえるよう務めてきた。中米・グアテマラでの体験から生まれたユニークな指導法だ。チームは14日の第2試合、静岡商に4―0で快勝。初の3回戦進出を決めた。
 田所監督は93年春、社会人まで続けてきた野球の経験を生かすため、会社員を辞めて青年海外協力隊に入った。野球の普及を図る目的でグアテマラに派遣され、ナショナルチームの監督だったキューバ出身のファン・ゴメスさんの目にとまり、コーチに就任した。
 ゴメスさんの野球は「思い切り振る」が基本。選手をしからず、ほめる。まじめで堅実な野球を経験してきた田所監督は、道具や練習場所が満足になくとも、楽しそうにプレーする選手らの姿に衝撃を受けた。「日本の高校野球は勝つために追い込む。選手は引退後、『やってよかった』というが、現役時代は9割がそう思ってない」
 帰国後の96年、福知山商(現・福知山成美)の監督に就いた。中米の経験を生かそうと、守備、打撃ともに実戦形式を重視。打席では「思い切り振れ」と指導する。「練習でもスポットライトを浴び、全員が本塁打の気持ちよさを感じてほしい。素振りだけで3年間終わるのはいやでしょう?」と語る。
 チームは99年夏以来、甲子園から遠ざかった。練習方法に批判もあったが、自分のやり方を貫いてきた。
 特に今年のチームは、主力や控え、学年にかかわらず練習、試合に出る機会を均等にした。昨秋、今春の京都府大会で早々に負けたことも理由の一つだった。1人あたりの練習時間が減ることもあり、反発する部員もいたが、それがかえって、やる気も生みだした。
 甲子園の初戦、愛工大名電(愛知)戦は「ほとんどサインを出したことがない」というスクイズを含む6犠打に加え、13安打を放って勝利。5失策を記録したが、「勝てたので選手をほめたい」。
 14日は京都大会でも打席に立っていない北野涼太君(2年)を先発二塁手に起用。北野君が先制適時打を放ち、チームも4併殺を決めて初の16強入り。北野君は「一球に集中する実戦練習の成果が出た」と話した。
 田所監督は「勝利のために最低限の策はとるが、楽しくて強い野球をしたい。成長途上の高校生なのだから、思い切りプレーをすればいい」と顔をほころばせた。

http://www2.asahi.com/koshien/88/zenkoku/kyoto/news/TKY200608150289.html
 
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