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>戦死について

 投稿者:猫インフル  投稿日:2009年 5月22日(金)23時55分57秒
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  >以上のように当事国でまとめられ、当事国で刊行された公式報告になりますので、
>細かい統計方法が不明でも、一級資料の数値として扱って問題ありません。

当事国がまとめたからこそ、当事国にとって都合が悪いことは隠している、ということはいくらでも事例があります。したがって、当該報告は「当事国だから」「公式報告だから」鵜呑みにするというのではなく、むしろ、数字は過少ではないのか、という疑って接するべきであり、当該資料内で矛盾はないか、他の資料と比較して矛盾はないかという検証を経た上ではじめて実数として使えるのです。公式資料だから信用する、などという硬直した教条的態度は学問・歴史学とは無縁です。

私は当該資料の資料価値を否定しているのではありません。「戦死」はどういう調査方法なのか、それがわからなければ、「戦死」という項目がなにを意味するのかはわからない、ということを指摘しているのです。当該資料にその説明はありません。


>史料の性格上、損耗戦力は戦死(陣亡)に計上したものと考えてよいと思います。

グースさんの言われる損耗戦力には逃亡・失踪、捕虜が含まれるものと思いますが、当該資料に調査方法の説明がない以上、「損耗戦力に戦死を計上した」と断定することはできません。グースさん個人が「考えています、思います」と言っても学問的事実とはなりません。

戦死者にとって当事国というのは二つあります。日本と中国です。負け戦である中国側にとっては戦死・逃亡・失踪、捕虜が大量に発生します。中国側では当然その内訳を把握できません。ところが、当事国の一方である日本は勝ち戦であるので、戦死、逃亡・失踪、捕虜の三つのカテゴリーを区別しています。その日本軍の公式資料を集成した『南京戦史』において、南京戦の中国軍将兵の被害を「戦死・約3万人、生存者約3万人、撃滅処断1万6000人」としています。生存者にして中国軍に復帰した例は知られませんから、後二者も損耗戦力です。

グースさんのいうように損耗戦力を戦死に計上したとしたならば、南京だけでも戦死7万6000人となったはずで、中国軍傷亡統計表の第三戦区で3万3000人は大幅に低い見積もりとなります。したがって、「損耗戦力は戦死(陣亡)に計上したもの」は誤りであり、逃亡・失踪、捕虜は戦死には計上されていない、という私の判断が正しいということになります。
 
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