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「塊」になった瞬間 ~北九州さんへ感謝~

 投稿者:もっこす  投稿日:2013年11月25日(月)22時38分6秒
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  まずは,身体障害者野球ジャパンカップ北九州大会が,わたしたち障害者野球をこよなく愛する人たちに記憶と感動を残す大会になりましたことをお伝えするとともに関係各位さまの丁寧な対応とおもてなしにあらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 北九州フューチャーズのみなさんの情熱の塊。これが全国の分子を一つ一つ引き寄せた原動力になったんですね。それは大会期間中,フィールド内外において,選手たちを丁寧にサポートいただいたことからも感じることができました。

 わたしたちも,連合チームとして参加させていただきました。初戦を戦う前に22名の選手に私はこう伝えました。
『あなた方はさまざまな思いを持ってこの北九州に集って来られた志の高い選手であります。普段チームは異なるけれど,必ず「化学反応」が起きると信じています。この九州の地で野球をやりたい選手もいるはず。そんな人たちにわれわれが体を張ってメッセージを送る。これがこのチームの「共通項」です。よろしくお願いします。』

 こんな思いを選手の皆さんはこの2日間で余すことなく表現してくれました。そして,一つ一つの強い思いを持つ分子たちは,互いに刺激しあい,とてつもない化学反応を起こしたのです。
・普段,打ったこともないのにホームランを打つ。
・守ったこともないレフトで矢のような送球でレフトゴロを完成させる。
・センターが後ろにそらしたボールを普段おとなしい彼が『俺が取りに行く』と制し,必死に追いかけたレフト。
・まるで豹が横っとびするほどのダイビングでボールを捕らえるショート。
・内野安打濃厚のピッチャー前のゴロをグラブでとり,そのままグラブトスで送球アウトにしたサードとファーストのコンビプレー。
・レフトオーバーを放ち三塁激走するもタッチアウトになった次の打席で同じようにレフトオーバーをかっ飛ばしたキャッチャー。

 想定をはるかに超えるプレーの連続が随所に現れるこの光景を間近に見た時,私は感動をはるかに超えるもっと深い,もっと根底に流れているものの力が働いているんじゃないかと感じたのです。

 それが「塊」なのです。

 2日目の朝。北九州戦。ベンチに円になる選手たちを前に私は北九州市民球場の夜露でキラキラ輝く上質の土に一文字を刻みました。『塊』。それ以上の言葉もなければそれ以下の言葉もない。事実,それを選手が感じ取ってプレーをしてくれたのです。帰路に就くとき,キャプテンが話してくれました。
「円陣の中心で声をかけた時,みんなの声で体が響き震えたんです。あんなこと初めてです。」

 タイトルがかかった大会でもなかったんです。にもかかわらず,なぜ選手たちは必死にボールを追い,食らいつき,ベースに飛び込み,他人のヒットにあれだけ大喜びし,ベンチで声をからしたのでしょう。
 そして,大会が終わった後,多くの選手たちが成就感をもち,再会を誓いあう光景がありました。

 北九州のみなさん。みなさんが長い期間懸けて,この大会をご準備いただく中で,伝えたかった思いは,選手当事者はじめ私たちの心に響き続けております。北九州の塊が全国の塊として響き渡ったんです。一人一人の力は小さいです。しかし,表舞台にはでなくても,底で障害者野球を支えている人はたくさんいます。その塊で,まだ見ぬ選手たちを掘り下げ,野球をやりたくてもできない選手たちを再び夢舞台へ橋渡ししようじゃありませんか。

 私には,この大会は,今後も伝説になるであろう,そんなとてつもない大会であったように感じております。
 ありがとうございました。
 
 
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